平成26年7月19日(土)〜20日(日)
平成26年7月19日(土)、20日(日)に本講習会を開催しました。
受講者は17名の先生方に参加していただきました。
今回は横浜病院から離れ、森中先生ご子息(森中彬文先生)が代表を務めますリハビリ型デイサービス潟潟nライフの施設・設備をお借りしての講習会となりました。

まずは、皆様お疲れ様でした。
遠くははるばる北海道からや関西方面からもきていただき暑い高知、美味い高知を堪能していただいたことも含め、高知の❝知❞と講習会内容での❝知❞をお持ち帰り頂けていれば幸いです。


本講習で4人が分担してレクチャーした要点について・・・

@日野:筋力(動力源、センサーなど)がないロボットでも何らかの条件が揃えば、歩くことが出来る。
すなわち、片麻痺の初期の病態に対してどのような条件づけ(set up)を行えばよいのかを提案しました。
標準型片麻痺とロボット歩行の近似性によりリンクアライメントをいかに考えていくかです。
なかでも嫌われものの下腿三頭筋の筋緊張を装具前方制動で疑似化することも大切であり、それにより起こる膝・股・体幹への連鎖を膝の伸展止めで中枢側へ伝達し続けることを強調しました。
いわゆる3D療法の基本中の基本の考え方です。
また、逆の高緊張に対する筋緊張の取り扱い方についても概説いたしました。
【装具療法の考え方】

A森中:3D療法の適応とその病態を整理し、各病態に対する介入ポイントを概説。
矢状面のコントロールを効率化する為には前額面の補高、ヒールアップが重要であることを症例を通じ証拠を語っていただきました。いわゆる結果を出すための方法について終始しました。【証拠】
デモンストレーションではデイサービス利用者様を迎え病態の評価・把握から裸足歩行、装具歩行の違いやリスク、適正化やSet upを実際に目で見せてわかりやすく解説しました。 また、CKCをいかに作っていくかという事をポスターも交えて解説しました。
森中の提言として
1.精度の高い「道具」を持つこと
2.患者の診る目を極めること
3.精度の高い3D postural set upを極めること
4.シグモイドでPT exercise、目的達成、転移・定着
を行っていければ患者は良くなり自立へ向けた足がかりになることを教授していただきました。
【物と理論】

B梅田:脳の機能解剖と運動制御を基に、特に姿勢制御と四肢の協調性との関連をお話しいただきました。
また、P.KAFO療法では末梢の筋緊張異常の制御がおこなわれているか否かをEMGにより介入前後、歩行前後の波形からエビデンスを導き出していただいたと思います。 なかでも金属装具とプラスチック装具の比較では、PTsのLLB歩行の衝撃証拠まで見せていただき(EMG波形とロッドのつぶれ)プラスチックのファジーさが良いのではという仮説をいただきました。
運動学的解釈のまとめとして片マヒの装具に求められる機能は立脚期に焦点され、前1/4は底屈制御残りは膝伸展保持のためには背屈制動が重要であることも教えていただいたと思います。
【エビデンス】

C酒井:ADP.KAFOのスペックとそのスペックの根拠となるデータを示しました。
また動画により使用方法等も示しました。実際の症例では即座に変化を示すことも証拠立てしました。
【臨床活用方法】


つまり【本療法の考え方】→【証拠、物と理論】→【根拠、証明】→【臨床活用方法】の流れだったと思います。

少しでも受講者皆様の心に残る内容になっていれば嬉しく思います。

最後に森中先生が『この療法が少しでも広まるようにまだまだ啓蒙していく』と言われた熱さには我々も負けてはいられないと、今後も自己研鑽をしていく所存です。

皆様。夏は始まったばかりです。この暑さに負けないよう理学療法への情熱を燃やし日々の業務に取り組んでいきましょう。

また、会える日を楽しみにしています。
来年も講習会が出来るように我々も頑張ります。